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今回のインストラークターズコースの参加者は2種類に分けられます。

一つは、実際に飼い主に技術的なアドバイスをしたりトレーニングをする参加型。

もう一つは見学組です。参加組2人と見学組2人でチームを組み、見学組はただ見ているのではなく、ビデオを撮ったり、その犬と飼い主により適したトレーニングプラン及び環境を共に考えたりと主にバックアップの役割をしてくれました。

トレーニングの際に、トレーナーとしてどう行動しているかはなかなか客観的に分析できないものです。

ときに自分の行動がトレーニング効果に対しネガティブに作用する場合もあります。身振り、手振り、犬・飼い主との距離感、動くスピード、見逃している犬の行動など、その都度もらえるフィードバックは大いに役に立ちました。

犬とのトレーニングの前に、飼い主とトレーニング方法やリードの扱い方を説明します。
USBAT (10) USBAT (9)

フィードバックを貰えるのは大変嬉しいことなのですが、みんなの前で説明するのはさすがに緊張します。

緊張すると英語はさらに悪化。体を使いながら説明しました。

負け惜しみではないのですが、もし自分が説明される場合でも言葉だけでなく動作も交えることで理解度が増し、イメージしやすい!・・・と・・・思い・・・ます・・・ブツブツ(-。-;)


一通り説明を終えると、いよいよトレーニングです!

チームはそれぞれ同じ犬を5日間担当し、その変化を見ていきます。

ここで、今回の『BAT』というトレーニングがどのようなものか少しだけ説明したいと思います。

『BAT』:Behavior Adjustment Training
アジリティなどのスポーツ的なトレーニングではなく、人や犬、物などの過敏に反応してしまう犬に対して効果的なトレーニング方法です。その他、子犬の社会化などにも応用されます。過敏な反応というのは、恐怖や威嚇からくる吠えや攻撃性、または遊びたい欲求故の吠えなどがあげられます。

犬にとって最も重要なもののひとつに「スペース」があります。吠えなどの反応はそのスペース内に何らかの刺激を(視覚・聴覚的に)感知することによって起こる行動ですが、人間同士であれば通り過ぎる他人を無視することなど無意識に、そして誰かに教えられるまでもなく日常的に実行していることです。しかし、それがなかなかできないのが犬という動物であり、それほど自分の周りのスペースを重要視する動物とも言えます。

本当に簡単にザックリ説明すると、その吠えや威嚇といった行動の代わりに“無視”を自然にできるように犬に伝えるトレーニング方法です。

無視は落ち着いた状態でなければ当然できません。吠えや威嚇の興奮が必要だった状況でも、落ち着いた気持ちでいられる。“言うは易し、行うは難し”興奮しやすい犬にとっては想像以上に大変なことです。

このトレーニングでは、この「スペース」を報酬のひとつとしての用いてるのがポイントです。

USBAT (12) USBAT (11)
今回担当したのは大きなマラミュート。犬に対して過敏に反応してしまうという課題を持っていました。

興奮するような状況で、その犬が最も望んでいることなにか?

興奮した行動の代わりに落ち着いた行動をした報酬として、その望んでいたもの(スペース)が与えられることによって、次第に落ち着いた行動に慣れてきます。行動が報酬によって強化される。


もうひとつのポイントとして報酬のタイミングが挙げられます。

これまで、多くのトレーニングにおいて興奮したの落ち着いた行動に、フードなどの報酬を与えることによってその行動の強化を図ってきました。

USBAT (2)
10数メートル先には他の犬がいます。5日間を通して吠えるなどの興奮行動は見られず、落ち着き自分のストレスをコントロールする姿がよく見られました。飼い主さんからも「とても充実している」とのコメントをいただきました。褒めるべき主な行動として“地面のにおいを嗅ぐ”“目線を逸らす”などがあります。

しかしこのBATのトレーニングプロセスでは、興奮するの落ち着いた行動に報酬を与ええることによって、犬が落ち着いた行動を選択しやすい、トレーニング環境がストレスレスになるというメリットを生み出しました。

したがって、トレーニング中はとっても静かです。

見学していた嫁さんは、「何のトレーニングしてるの?」とコメント。


・・・・こっちは犬のまばたき一つにも反応できるようトレーニングしていたんですが・・・|||(-_-;)||||||


とは言うものの、恐らく大抵の方がそう感じるかもしれません。

一見アジリティやフリースタイルのような派手さはありませんが、このトレーニングでは愛犬の内面とじっくりそしてゆっくり向き合えます。

日本に帰った際には、ぜひ皆さんにもご紹介したいと思います。



続く
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